皓星社メールマガジン、第53号をお届けします。月に1度、株式会社皓星社の「ざっさくプラス」最新情報、新刊案内、グループ会社の絵本出版・ハッピーオウル社の新刊案内、そして近代出版研究所の活動等を配信します。ぜひお知り合いの方々へ転送、拡散ください。
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目 次
☆ 第22回「出版梓会 新聞社学芸文化賞 特別賞」を受賞しました
★ ざっさくプラスニュース
☆ 皓星社出版ニュース
★ フェア・イベント案内
☆ 近代出版研究所だより
★ ハンセン病資料館友の会だより
☆「皓星社友の会」のご案内
★ 編集後記
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☆ 第22回「出版梓会 新聞社学芸文化賞 特別賞」を受賞しました
このたび、皓星社は第22回出版梓会新聞社学芸文化賞 特別賞を受賞いたしました。
出版梓会は1948年、出版界と読書文化の復興を目標に、有志出版社42社により設立された団体で、現在109社が加盟しています。梓会出版文化賞は、困難ななかで出版活動を行っている社を激励することを目的とし、1984年に創設された賞です。
『ハンセン病文学全集』が完結した2010年にこの新聞社学芸文化賞を受賞し、今回2度目の受賞となりました。
著者の皆様、印刷会社様、お取引先の皆様、書店様、取次・物流会社の皆様、そして読者の皆様に深く御礼申し上げます。
https://libro-koseisha.co.jp/info/20251101/
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★ざっさくプラスニュース
【先月からの新規登載情報】
新規登載雑誌は、X(旧Twitter)ざっさくプラスアカウント(@zassakuplus)で随時お知らせしております。真面目なものからとぼけたものまで、世の中のいろんな面白い雑誌を紹介していきます。フォロー&リアクションいただければ励みになります。
ここしばらく、現在準備中の人物情報データベース「じんぶつプラス」にリソースを割いているので登録誌数が減っていますが、数々のユニークな雑誌の登載準備を水面下で進めています。乞うご期待!
〇六花出版様提供分
次の書籍の雑誌目次の提供を受け「ざっさくプラス」に登録しました(1誌17文献)
「前期 女人芸術」創刊号(1923年7月)~第2号(1923年8月)[六花出版提供]
〇三康図書館様協力分
次の書籍の雑誌目次の提供を受け「ざっさくプラス」に登録しました(1誌7180文献)
「広告界」3-3(1926年3月)~18-12(1941年12月)[三康図書館様協力]
〇独自登載分
「無限」第1号(昭和34年5月)~第46号(昭和58年7月)
※慶光院芙沙子が発行責任者・編集を務めた詩誌で初期は北川冬彦・村野四郎・草野心平が編集責任に名を連ねる。全号の1/3が国会図書館欠号で、それを補充して登載、全号通しての検索が可能に。多くの名の通った詩人が寄稿。
「自然食通信」1(1981年6月)~73(1996年12月)
※自然食通信社発行の隔月刊。創刊号を含め全号の半分以上が国会図書館欠号で、それを補充して登載、全号通しての検索が可能に。73号で休刊。
「書簡研究」1(昭和63年10月)~7(平成8年4月)
※岡山手紙を読む会(代表赤羽学)編集、和泉書院発行の研究同人誌。近世・近代の学者や文学者に関する論文や書簡の翻刻・解説を掲載。国会図書館欠号の創刊号と7号を補充して登載、全号通しての検索が可能に。全7冊。
「在日朝鮮人史研究」創刊号(1977年12月)~第29号(1999年10月)
※在日朝鮮人運動史研究会編集の年刊誌。30号からNDL「雑誌記事索引」に採録されており、NDL欠号を補完し全号通しての検索が可能に。デジタルコレクション収録分はリンクも貼りました。継続刊行中。
「吟遊」創刊号(1975年9月)~5号(1978年7月)、「詩と詩論」(1979年6月)
※吟遊社発行の詩誌で、編集発行人は北村博史。国会図書館所蔵は創刊号のみ。吉増剛造、天沢退二郎、安西均、金井直、永瀬清子、三好豊一郎らが寄稿。別冊吟遊「詩と詩論」も併せて登載。全6冊。
【閉鎖するデータベースのデータ、お引き受けします】
弊社は、閉鎖予定のデータベースのデータを引き取り、続けて公開します。図書館関係者の方から「科研で作られた有益なデータベースが、教授の退官時や公開サイトの閉鎖時に消滅してしまうものが多い」という声を聞いての取り組みです。
過去にお引き受けしたものに「日本の参考図書WEB版」があります。
詳しいお話をお聞きになりたい方は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
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☆皓星社出版ニュース
【新刊】
11/12発売
『学校では教えてくれない不登校の話:駄菓子屋ソーシャルワーカーと考えるきみの居場所』
山永和子著 46版並製 208ページ 2200円
『学校では教えてくれない』シリーズ第三弾! 「学校に行くのがつらい」「昼夜逆転の生活が変えられない」「何をしても楽しくなれない」「ここではないどこかに行きたい」……そんな思いを抱えているのはきみだけじゃない。
「学校に行かない」=「悪いこと」という負のイメージがはびこる社会で、孤立してしまった子どもたちを、18年以上にわたり駄菓子屋・フリースクール・子ども食堂などさまざまな側面から支えてきた著者。
「何から変えていいか分からない」という子どもとその家族、そして学校との間に入り、培ってきた「生きるための学び」ーー進路の選び方・習慣作りのコツ・学校との交渉術ーーを考えてみましょう。
11/20発売
『鎌田慧セレクション8教育工場といじめ』
鎌田慧著 A5判並製 320ページ 2700円
1969 年、日本の教育は民主化教育から大転換しました。個人が考え行動する自由を奪う徹底した管理教育の実態と、その歪みから生じた「いじめ」を追う、『教育工場の子どもたち』 『いじめ自殺 12人の親の証言』を収録します。政治が右傾化した原因は教育施策にある、と著者は明言します。 規制と支配の果てに、教育はどのように日本の社会を変えたのか?
11/30発売
『朝鮮植民者:ある明治人の生涯』
村松武司著 46判並製 320ページ 2700円
「ある明治人」の浦尾文蔵は、無限の可能性をもとめて植民地朝鮮にわたり、初代植民者となりました。そして晩年、文蔵の孫で3代目植民者として「京城」に生まれた著者に、その波乱の人生を赤裸々に語ります。詩人・評論家・編集者であった著者が再構成した祖父の語りから「植民者の眼」、当時の日本人の生活と内面が浮き彫りなります。
戦後80年、知られざる名著を、斎藤真理子さん(翻訳者)、松井理恵さん(社会学者)の充実の解説を加えて、装い新た復刊します。
【近刊】
12月刊行予定
『ライトノベル雑誌・少女小説雑誌目次集成』
山中智省・嵯峨景子共同監修 帯イラスト:竹本泉 B5判上製 本文1300ページ(予定) 予価35,000円
「獅子王」「ドラゴンマガジン」「ザ・スニーカー」「電撃hp」「小説ジュニア」「コバルト」「小説wings」……現代日本のアニメ・マンガを中心としたサブカルチャーにおいて、ライトノベルや少女小説が重要な位置を占めるのは言を俟ちません。その誕生・発展にあたって雑誌が重要な役割を果たしてきましたが、どの雑誌に何という作品が載っているか、というような書誌的な情報整備は未だ手つかずのままでした。本書はライトノベル/少女小説研究のそれぞれ第一人者を監修者に迎え、30タイトルの雑誌の目次を1冊に集成! 約200ページの作品名索引/人名索引を付します。帯には竹本泉先生の描き下ろしイラスト付き!! 掲載雑誌の目次はすべてざっさくプラスにも登載されています。
『越境のアーティスト 富山妙子』
真鍋祐子監修 A5版並製 336ページ予定 予価3,200円
女性として、アジア人として、日本人として、「語りの芸術(ナラティブ・アート)」を体現した富山妙子(1921〜2021)。傍観者でいることに疑問を持ち続けた富山の作品は、油彩・リトグラフ・コラージュ・映像作品など、多彩なメディアに富み、時代も境界も越えて反響していった。差別意識と分断の溝がより深かった時代、富山を突き動かした感情とは何だったのか? 植民地で育ち、ポストコロニアル批判とフェミニズムの思想に立って、画壇に迎合することなく〝魂振りの巫女〟として歴史を伝え続けた富山妙子の生涯の功績を追う初めての書。代表的な作品を紹介するカラー口絵、年譜、著作一覧も収録。
★12月には美術館で富山の作品展示も!
…富山妙子《光州のピエタ》が展示予定。日韓国交正常化から60年の節目に合わせた、韓国の国立現代美術館との共同企画です。
…本書刊行を記念し、執筆者らによる連続出張講座も開催いたします(12/28~1/25、全5回)。各講座の前には、富山が関わった『自由光州 -1980年 5月-』『はじけ鳳仙花 -わが筑豊 わが朝鮮-』を上映予定。
【重版情報】
○皓星社
○ハッピーオウル社
【書評・掲載情報】※リンクありのものはウェブ上で記事が読めます
『しんぶん赤旗』2025/10/19 宇井眞紀子『Ene ku=an i アイヌ100人のいまⅡ』
『長周新聞』2025/10/30 安田浩一『新版 学校では教えてくれない差別と排除の話』
『毎日新聞』2025/11/2 『パパイヤのある街 台湾日本語文学アンソロジー』(記事・棚部秀行)
【note】
皓星社のnoteを立ち上げました!
書籍情報やイベント・フェアのお知らせ、試し読みなどを掲載します。
<最近の記事>
【特別公開】早尾貴紀『パレスチナ、イスラエル、そして日本のわたしたち』まえがき【2025.10.7】
【特別公開】安田浩一『新版 学校では教えてくれない差別と排除の話』6章「ヘイトスピーチとはなにか」より
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★フェア・イベント案内
【イベント情報】
- 宇井眞紀子写真展『Ene ku=an i アイヌ100人のいまⅡ』
10月刊行の写真集『Ene ku=an i アイヌ100人のいまⅡ』(宇井眞紀子著)の刊行記念写真展が決定いたしました。 ・日程:2025/12/4(木)~12/15(月)10:00 ー 18:00 ・場所:東京・OM SYSTEM GALLERY(旧 オリンパスギャラリー東京)
入場は無料です。12/6(土)・14(日)には宇井さんによるギャラリートークも開催! 写真展の詳細はこちらから(OM SYSTEM PLAZAのnoteに飛びます)。
【出展情報】
@出版クラブビル 22日(土)12:00~18:00/23日(日)11:00~18:00
皓星社・ハッピーオウル社の韓国関連の本をいろいろ持っていきます!村松武司著『朝鮮植民者:ある明治人の生涯』はこの日が初おひろめ、先行発売です。
プレゼント付き企画「まじわる1冊」のご紹介はこちら!
→ https://www.youtube.com/watch?v=OMm7UZ4qjkQ&t=1s
このほか、ずっと品切れになっていた香山末子さんの詩集『エプロンの歌』が数冊社内で発見されましたので、数量限定で販売いたします…!
【選書フェアいろいろあります】
皓星社では、色々な選書フェアをご用意しています。ブックリスト(10〜100冊以上まで!)の中からお店向けのタイトルを選んでいただき、規模や時期はお店の都合に合わせて実施できます。開催希望の書店さま、いつでもお声かけください。リストやコメント付きの冊子など可能な限りご用意します。ご希望の書店様は こちら からご連絡ください。
『パレスチナ、イスラエル、そして日本の私たち』刊行記念フェア
“パレスチナ/イスラエル問題を「自分のこと」として考えるための23冊”
長年にわたりパレスチナ/イスラエル問題の歪みを発信し続けている早尾貴紀さんの、最近のご活動を中心に、同著者の『イスラエルについて知っておきたい30のこと』(平凡社)とあわせての選書ブックフェアをご用意しました。
複数書店にてフェアのリーフレットを配布中です。
『書庫をあるく アーカイブの隠れた魅力』フェア 「本のある場所がもっと楽しくなる66冊』
本書で取り上げた図書館・資料館、その館と関わった人々と関わる本を66冊リストアップ! 書庫を通じて本と本、人と人が繋がる「書庫のいたずら」を、フェアで表現してみませんか?
『もっと調べる技術 国会図書館秘伝のレファレンス・チップス2』刊行記念「調べの本」50選
前著『調べる技術』刊行時に全国15店舗以上の書店様で開催して好評を得た、小林昌樹さんが選書したブックフェア「『調べる技術』の小林昌樹が選んだ「調べ本」50選」の第2弾!
コメントをまとめた無料小冊子(とコメントポップ)もあります!
『鎌田慧セレクション-現代の記録-』フェア
鎌田慧さんが、ご自分が影響を受けた本・ご自分の分野と隣接する本78冊と、ご自身の著書55冊を選び、コメントを付してくれました!
日本の戦後社会の闇が浮かび上がるようなフェアの開催、いかがでしょうか?
【出版目録】
『皓星社出版目録』2023年10月時点で、在庫のある書籍300点弱を、書影・紹介文付きで収録しています。「書名索引」「人名索引」付き。 ご希望の方はこちらから。送料は無料です。
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☆近代出版研究所だより
11/23(日)開催の文学フリマ東京41にて、私(河原)が参加しているサークル「金腐川宴游会」(L-09,10)に間借りして『出版社〈ミニ社史〉横断索引』(3000円)、『あったかもしれない大東亜図書館学 ガラパゴス的日本主義図書館学の形成』『出版人物落ち穂ひろい 趣味の近代日本出版史』(各2000円)など既刊を頒布します。文学フリマに参加される方は是非お立ち寄りください。
『近代出版研究』5号は、最近注目されているエフェメラ、それも印刷物=プリンテッド・エフェメラの特集です! エフェメラとは「ポスターやちらしなど、長期の保存を前提としない印刷物」(出典:デジタル大辞泉)。藤元直樹さんからは早くも「有袋類の研究――明治期シュリンク・パック小考」という画期的な内容の原稿が到着。乞うご期待!
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★ハンセン病資料館友の会だより
国立ハンセン病資料館が大好きで、応援したい! という市民の集まりです。皓星社の晴山が世話人の一人を務めています。市民の側からもいろいろなアプローチができるといいな、ということでイベントなど開催しています。
第12回開催:日時 11/9(日) 午後13:00~16:00
「SAYAMAみえない手錠をはずすまで」ドキュメンタリー映画上映と金聖雄監督さん講演
(ナビゲーター野島美香さん)
Xアカウント:https://x.com/hansentomonokai
FaceBook:https://www.facebook.com/hansentomonokai
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☆「皓星社友の会」のご案内
ご好評頂いている「皓星社友の会」、2025年度(2025年7月〜2026年6月)が始まりました!
年度初めの申し込みが一番お得ですので、是非ご検討ください!
◉特典
・友の会割引 弊社のすべての出版物を、15%引、送料無料でご購入いただけます。
・皓星社主催のイベント参加割引
・ざっさくプラス利用権(基本プラン)
・ご希望の雑誌の目次をざっさくプラスに搭載(時期は相談)。雑誌を貸していただける場合は、入力データを提供します。
・お誕生日プレゼント(お好きな弊社の本を1冊プレゼントします。価格上限は皓星社友の会の一般価格になります)
◉価格
一般:年間12,000円 学生:6,000円 (税別)
※学生割引を希望する方は、ご所属大学ドメインのメールアドレスでお申し込み下さい。
詳しくはこちらの「皓星社友の会」をご覧下さい。
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★ 編集後記
新人営業(と、いつまで言ってていいですか)の田中です。いやな予感、もとい予報はあったのですが、10月の一大イベント「神保町ブックフェスティバル」がやはり雨で中止に。会社の近くに前泊してうきうきだったのが一転、積み上げた在庫の段ボール箱を前に立ち尽くすことになりました。例年、皓星社の社屋には西日本出版さんをはじめ関西からブックフェスに参加する版元が何社か事前に荷物を預けていて、今年もうちの在庫の隣には関西から送られてきた荷物が並んでいます。わたしも去年は地方出版社として参加していたひとり。彼らにとって当日中止の重さたるや……こわすぎ…… ということで、朝イチで西日本出版さんに声をかけて、社屋開放「神保町ミニブックフェス」を急遽開催することにしました! 弊社に荷物を預けていたサンライズさん、英明企画編集さんに、(中止の報にすずらん通りで呆然自失していたらしいところを西日本出版さんが誘ってくれたらしい)法藏館さん、140Bさん、ハッピーオウル社を加えた全7社がフロア内に本を広げての臨時即売会。各社不屈のDIY精神に感激したり(あの手書きポスターとか大好き)、差し入れをいただいたり。結果的には文化祭のような2日間を共にしました。 急遽開催にもかかわらず、各社のSNS情報をたどって多くのかたが足を運んでくれました。「中止に打ちひしがれていたけれど、少しでもブックフェスの空気を味わえて救われました」と言ってくれたお客さんもいて、さすがに嬉しい。来場してくださったかた、情報の拡散にご協力いただいたみなさん、本当にありがとうございました。たいへん励まされました。 今回の雨天中止を受けて神保町の各所で臨時ミニフェスが行われていましたね。さすが! 一連のできごとは毎日新聞でも少し紹介されました。いいこともたくさんありましたが、さすがに来年はふだんのブックフェスティバルでみなさんにお会いしたいな……!(田中)
今週来週は12月刊の『越境のアーティスト 富山妙子』編集作業の佳境です。富山さんは自らの信念に従い権威的な画壇よりも、共通の目的意識を持つ人々と協働してきました。今回の企画でも生前からさまざまな形で富山さんと関わってきた、総勢9名の素晴らしい執筆者の方が揃いました。心の折れそうになる言動や施策が蔓延る中で、筆をとり続けた富山さんの姿を後世に繋ぐこの企画に携われたことを幸せに思います。(楠本)
10/22~24の図書館総合展弊社ブース、10/25~26は皓星社古本市にご来場いただいた方、どうもありがとうございました。図書館総合展では1日30回前後「じんぶつプラス」のセールストークをするので、夕方になると引きこもり気味のわたくしとしては喋りすぎで声が枯れる。去年もそうだったわ……と思っていたら、去年の図書館総合展をきっかけに親しくなった某専門学校の図書室勤務のOさんが来てくれた。「お疲れ様です、差し入れです」と差し出されたのは、のど飴一袋。「去年、河原さんが夕方になると喋りすぎで声が出なくなると言っていたので」。自分のことながらすっかり忘れている男がいる一方で、私以外がそんなことを覚えている人がいた! ……泣いた。また、たまたま弊社ブースの近くに立ち止まった方のネームプレートに目をやったら、息子が通う学校の方でビックリ。お声がけして「息子を知ってます?」とお尋ねすると「もしかしてライトノベルをいっぱい借りていく図書委員の子かな? まさかここで父兄の方とお目にかかるとは……」と驚かれました。そんなことってある?(河原)
11月は皓星社の創業月。今年は、22-23日のK-BOOKフェスティバルに合わせて、『朝鮮植民者:ある明治人の生涯』を復刊します!弊社の第1冊目の本でる『遥かなる故郷:ライと朝鮮の文学』の著者・村松武司さんの著書です。詩人であり、評論家であり、編集者でもあった村松さんの表現が高次元で融合した名著です。また、今月は出版梓会 新聞社学芸文化賞 特別賞を受賞しました。『ハンセン病文学全集』完結の2010年以来、15年を経てふたたびの受賞です。記念の月に嬉しいことが重なりました、日頃お世話になっている皆様に心から御礼申し上げます。『全集』の編集者だった、能登恵美子さんの遺影がいつもよりにこっとしているように見えます。(晴山)
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〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3-10 601
TEL 03-6272-9330 FAX 03-6272-9921
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